大人になって、英語を学び直している中で、「Phonics(フォニックス)」って聞いたことありますか?
ここ数年の間に、日本でも良く耳にするようになりました。
Phonics(フォニックス)とは…
英語圏の子供たちが、読み書きを習得するために学ぶ、英語発音の基礎ルールです。
ネイティブが子供の頃(年長から小2)に必ず習得するフォニックス。
大人になってからでも、フォニックスの習得は、私たち日本人にとって非常に有益です。

どうしても、カタカナ英語になってしまい、キレイな発音に憧れていませんか?



英語のスペルが何度書いても覚えられない経験をしたことはありませんか?
フォニックスを習得すれば、これらの悩みが解消されますよ。
英語学習者なら、全員習得必須!
当記事では、フォニックスの基礎知識と、フォニックスの5つの基本ルールについて徹底解説します。
この記事を書いた人


フォニックスの全てのルールを習得すると…
約7〜8割の英単語を初見で読むことが出来るようになる。
発音が良くなり、英単語のスペルもスラスラ覚えられる。
学習指導要領にも組み込まれた、4技能(読み・書き・聞く・話す)全てのスキルアップにつながる。
フォニックスは、英語の基礎中の基礎!
カタカナアクセントの英語から脱出し。
そして、何度も何度もノートに書いて英単語のスペルを暗記する、そんな時間と労力を費やすだけの勉強法から卒業しませんか。
英語の発音は、カタカナ表記は出来ません。私自身、英語の発音をカタカナで表記することには悲観的な立場です。しかし、当記事では、フォニックスを分かりやすくイメージして頂けるように、カタカナ表記を取り入れています。そのため、実際に音源などを用いて、耳でフォニックスの音とルールを抑えることを、強くオススメいたします。
What is Phonics? ーフォニックスって何?ー


Phonics(フォニックス)とは…
英語圏の子供たちが、読み書きを習得するために学ぶ、英語発音の基礎ルール。
ここでは、「フォニックスとローマ字の違い」と「フォニックスの基本」について解説します。
フォニックスとローマ字の違いとは?
私たち日本人が、小学校の英語で習うローマ字。
ローマ字とフォニックスの違いとは何でしょうか?
フォニックス=英単語を英語で表すために使う
ローマ字=日本語を英語で表すために使う
英語を学ぶために必要なのが、フォニックスなのは、一目瞭然ですよね。
残念ながら、ほとんどの日本の小学校では、フォニックスを教えていないのが現状。
(実際に導入している学校もありますが、全ての日本の小学校がフォニックスを導入してくれることを心から願います。)
学校でフォニックスを習っていない私たち大人は、英語の発音やスペルに、とても苦労してきました。
では、実際ローマ字は、どのような状況で使うのでしょうか?
【ローマ字を使う時】
日本人の名前
日本の地名などの固有名詞
日本語だけど海外でも通用する単語
(sushi:すし、kawaii:かわいい、edamame:枝豆 など)
日本人である限り、ローマ字の習得も必要。
しかし、ローマ字よりも、まずはフォニックスを学ぶ方が英語の習得に関しては断然効率的なのです。
フォニックスの基本|アルファベット26文字のフォニックスを解説
英語を勉強している全ての人が習得すべきフォニックス。
- 英検やTOEICなどの検定の勉強中の人。
- キレイな発音を目指している人。
- 自分の英語に自信が持ちたい人
- 英語のスペルが覚えられない人。
こんな人には、フォニックスに取り組むことを強くオススメします。
それでは、具体的にどんなルールなのか、まずは基本のAからZまでのフォニックスについて解説していきましょう。



アルファベットは、それぞれ名前と読み方と2種類あることを知っていましたか?
実は日本人があまり認識できていない、ひらがなとアルファベットとの大きな違いです。


このように、アルファベットにはABC(エイ・ビー・シー)という、それぞれの名前。
そして、名前とは異なる、ABC(アッ・ブッ・クッ)という発音の音があるのです。
日本語はひらがなが読めれば、意味が分からなくても単語を読むことができますが、英語はそうはいきません。
例えば、
【 ant 】は、”エイエヌティー”とは読まないですよね?(ant = アリ)
a (アッ) ➕ n (ヌッ) ➕ t (トゥッ)
ant (アントゥッ)となります。「aとnとt」には、それぞれ名前とは異なる発音の音があるのです。



恥ずかしいことに、私はこのフォニックスという存在を、日本で英語講師になって初めて知りました。
アメリカで出会うことがなかったのは、ある程度英語力があり(高卒程度)、時間が限られている大学生が、基礎中の基礎であるフォニックスを学ぶ必要がなかったからだと思います。
しかし、英語学習を始めた時にフォニックスに出会えていたら、耳コピで覚えた単語も、単語のスペルも、もっとスムーズに習得できたと確信できます。
まずは、AからZまでの26文字のphonics (フォニックス)の習得を目指しましょう。
AからZの発音をマスターする為にオススメの動画 → 松香フォニックス A to Z チャンツ
AからZのフォニックス






このアルファベット26文字のフォニックスを習得すると、まず自分の発音の変化に気づくでしょう。
例えば、tの発音は「ト」ではなく「トゥッ」と発音することを学びます。
すると、【 cat 】は(キャット)ではなく、(キャットゥッ)と発音することがナチュラルと感じるはずです。
ぜひ、このような違いを感しながら、まずはAからZまでのフォニックスを習得しましょう。
フォニックス 主な5つのルール


AからZまでの26の基本のフォニックスが分かるようになったら、次により複雑なルールを覚える必要があります。
ここでは、2つのアルファベットがくっついた時に適応される、主なフォニックスの5つのルールを解説していきますね!
ルール① blends
◉ ルール① blends
【blends】は2つのアルファベットがくっついた時、それぞれのアルファベットの発音とは異なる発音をする場合に当てはまるルールです。
blendsが理解できるようになると、読める単語と、書ける単語の幅が一気に広がりますよ!
そして、blendsには2種類あります。
ちなみにひらがなの母音は「あいうえお」ですが、英語の母音は”a e i o u“です。
”母音とは…
声が口を出るまでの間、その通路が舌や唇などで妨げられない時の音。”
そして子音は、簡単に言うと母音以外の音です。
子音のblends



それでは、子音のblednsを解説していきましょう。
子音とは、【a, e, i, o, u】以外の21のアルファベットを指します。
この母音以外の21のアルファベットが、2つくっついた時に、それぞれのアルファベットが持っている音とは、異なる音で発音する場合のルールが子音のblendsです。
例えば、 sとhがくっつく場合を見てみましょう。
s(スッ)➕ h(ハッ)= sh (シュッ)
shoes, shop, ship, shirt, shoulder, sheet, shortなど
全てsh(シュッ)の発音からはじまっているのが分かります。
sとhの元々の発音とは異なる音で発音しているのに、気がつけましたか?
これがphonics(フォニックス)、子音のblendsルールです。
shの他にはwh, phなどがありますよ。
主な子音のblends: sh, wh, ph
sh | ship | shop |
wh | what | white |
ph | photo | phone |
また、同じアルファベットのペアにも関わらず、読み方が異なる子音のblendsもあります。
同じ子音のblendsなのに発音が異なるblends: ch, th
ch | cheese | chicken |
ch | chemistry | Christmas |
ch | chef | machine |
th | this | the |
th | three | tooth |
chには3つの異なる発音のルールがあり、日本人の大っ嫌いなthには2種類の発音のルールがあることが、上の表を見てもらうと分かると思います。



子音のblendsを覚えると、沢山の英単語が読めるようになります。
そして読める単語、分かる単語が増えると、自信にもつながりますよ。
母音のblends
次に紹介するのルールは、母音のblendsです。
こちらは、2つのアルファベットがくっついて、異なる母音の音に変化しますよ。
例えば、
a(アッ)➕ i(イッ)= ai(エイ)
rain, paint, wait, train, nail, pain, brain など。
全てai(エイ)と発音しているのが分かりますね。
aとiがくっつくと、元の音と異なる発音になっています。
さて、aiの他にも(エイ)の発音をする母音のblendsがあるのですが、思いつきますか?



そうです!ayです。
a(アッ)➕ y(ユッ)= ay(エイ)
stay, play, tray, pay, gray, May, today, away など。
全てay(エイ)と発音しています。
aiとayは同じ発音になるのです。
実は、英語ではtricky vowel blendsとも呼ばれる、母音のblends。
ネイティブでさえtricky(ややこしい)と言うぐらいなんですよ。
本当にややこしいですよね?
しかし、このややこしい母音のセットを覚えておくと、発音はもちろん、スペルを覚える時にも役立ちます。
注意しないといけない箇所が明確になり、やみくもに、ノートに書きまくって単語を覚える必要がなくなりますよ。
aiとayのセット以外にも、auとaw, eaとee, oaとoe, ooとoo, があります。
どちらもei(エイ)の発音をする母音のblends
ai | paint | wait |
ay | stay | play |
どちらもɔː(オー)の発音をする母音のblends
au | August | author |
aw | straw | draw |
どちらもe(イー)の発音をする母音のblends
ea | tea | please |
ee | tree | feel |
どちらもou(オゥ)の発音をする母音のblends
oa | coat | boat |
oe | toe | aloe |
ooなのにu(ウッ)とu:(ウー)異なる発音をする母音のblends
oo | book | foot |
oo | moon | pool |
同じ発音なのに、違うスペルをするblendsや、同じスペルをするのに、違う発音をするblend。
tricky(ややこしい)ですよね?!



例えば、母音のblendsルールを元に、発音を確認すると、coatは「コート」ではなく、「コーゥトゥ」と発音することが分かりますね。
小さな発音の違いですが、この差がナチュラルな英語の発音に繋がってきます。
今、覚えようとしている単語の中に、blendsのルールに沿った英単語はあるでしょうか?
実際に探してみましょう。
ルール② control R;rの発音
◉ ルール② control R
control Rとは、簡単に言うと、”r”の発音になるフォニックスのルールを指します。
control Rとは、
rのすぐ前に母音(a, e, i, o, u)が来る場合、この母音はもはや母音の音を失いrの発音に変わるルールです。
下の表に、5種類のcontrol Rをまとめてみました。
よく見ると、control Rの条件である、全てrの前に母音が来ています。
5種類のcontrol R
ar | car | star |
er | flower | water |
ir | bird | girl |
or | fork | doctor |
ur | turtle | turn |
このように、私たち日本人が苦手なrの発音も、どのタイミングでrの発音(control r)があるのかを見つけることが出来ると、今までよりもrの発音がナチュラルに表現できますよ。
ぜひ、意識しながら、発音の練習をしてみましょう。
ルール③ long vowels and short vowels;長母音と短母音
◉ ルール③ long vowels and short vowels
long vowels— 長母音 【 a(エイ)e(イー)i(アイ)o(オゥ)u(ユー)】
short vowels — 短母音 【 a(アッ)e(エッ)i(イッ)o(オッ)u(アッ)】
※厳密には、aはeの音に近いa(アッ)、uはoの音に近いu(アッ)です。
復習になりますが、英語の母音とは、(a, e, i, o, u)の5つのアルファベットでした。
実はこの母音、場合によって読み方が変わることがあるんです。
長母音は、アルファベットの名前と、同じ発音で読む時のことを言います。


長母音は、アルファベットの名前と同じ音(エイ、イー、アイ、オゥ、ユー)で発音する場合。
そして短母音は、基本のphonics(フォニックス)の音(アッ、エッ、イッ、オッ、ウッ)で発音する時のことを言います。
それでは、具体的に例を用いて見てみましょう。
aの短母音と長母音
a (short) | apple | aligator |
a (long) | apron | Asia |
eの短母音と長母音
e (short) | egg | elephant |
e (long) | Egypt | we |
iの短母音と長母音
i (short) | ink | iguana |
i (long) | ice | idea |
uの短母音と長母音
u (short) | up | umbrella |
u (long) | unicorn | uniform |
oの短母音と長母音
o (short) | octopus | ox |
o (long) | oval | orange |
上記の例を見てみると、Egyptは「エジプト」ではなく、「イージプトゥッ」と読むことが分かると思います。
また、orangeは「オレンジ」ではなく、「オゥレンジ」と発音することが分かりますね。



細かいことですが、この違いを知っているか、否かが大きな違いとなって、英語の発音のナチュラルさに現れますよ。
発音やスペルに困ったら、フォニックスを確認すると、解決しますよ!
ルール④ magic e;消えるeの音
◉ ルール④ magic e
magic eはsilent eとも言われます。



eとスペルするにもかかわらず、eの発音が消えてしまう場合があるのに気づいたことはありますか?
実はこれも、フォニックスのルールの一つなんです!
この消えちゃうeこそが、magic e。
例えば、
cake → ケイケ(❌) ケイクッ(⭕️)
snake, date, space, gate, amaze, race, late など。
全て、最後のeは発音しません。
これが、magic eです。
さて、このmagic eですが、大切な3つの条件があります。
条件1. 最後のeは必ず母音(a, e, i, o, u)とセット
条件2. 最後のeとセットの母音は、子音をはさむ
条件3. 最後のeとセットの母音は、長母音の発音になる


それでは、【cake】を例に3つの条件を確認していきましょう。
⚫︎条件1. 必ず母音とセット
【cake】の場合、magic eはaとペアです。
aは母音でしたね。
⚫︎条件2. eとセットの母音は、子音をはさむ。
eとセットのaは、子音のkをはさんでいます。
⚫︎条件3. eとセットの母音は、長母音の発音になる。
cakeのaは、a(アッ)ではなく、ei(エイ)と発音します。
aの長母音の発音は、アルファベットの名前と同じei(エイ)でしたね?
それでは、下記の表の単語が、先ほどの3つの条件を満たしているか、確認してみましょう。
母音(a, e, i, o, u)とセットのmagic e
a_e | cake | take |
e_e | delete | these |
i_e | five | rice |
o_e | rope | bone |
u_e | June | rule |



なんとなく、覚えていた単語も、フォニックスのルールに沿って見てみると、面白くありませんか?
さてここで、magic eの例外についてご紹介します。
母音とペアになるのが条件のmagic eですが、実はmagic eとペアになれるスペシャルな子音が一つあります。
それが、y。
下記のように、yとeがペアになり、magic eの役割を果たす場合もあるんです。
この場合、yは【 長母音 i 】と同じai(アイ)の発音になるんですよ。
例外:yとセットのmagic e
y_e | style | type |
magic eは、英単語を覚えるにあたって、よく出会うフォニックスのルールです。



ちなみに、私の生徒さんたち(小学生)は、magic eを見つけるのが大好きです!
彼らはゲーム感覚で、フォニックスに取り組んでいますよ。
あなたが今、覚えている英単語の中にも、magic eがあるかも知れません!
子どもたちのように、ゲーム感覚で探してみましょう。
magic eオススメの動画 → 松香フォニックス magic e
ルール⑤ silent;発音しない
◉ ルール⑤ silent
silentとは、文字通り音がなくなる場合のフォニックスを指します。
スペルしなければいけないのに、なぜか発音しないアルファベットに気づいたことはありますか?
実はこれも正真正銘、フォニックスのルールに沿った、英単語のスペルなんです。
実際に、どのような単語があるかいくつか見てみましょう。
gh(ghの音が消える。)
gh | light | eight |
blendsに似ているが、最初のアルファベットがsilent(wとkの音が消える。)
wr | write | wrong |
kn | knee | knife |
その他のsilent(b, c, d, g, h, t, wの音が消える。)
b | climb | bomb |
c | science | scissors |
d | handsome | bridge |
g | sign | design |
h | ghost | hour |
t | often | castle |
w | answer | two |
発音しにくい単語や、スペルがイレギュラーに感じる単語がありませんでしたか?



何となく、silentなのに、スペルにあるので発音してしまっていた!と驚かれた人はいませんか?
私も、oftenはかなり怪しかったのを覚えています!
このように、silentを見つけられるかどうかも、ネイティブ発音や英単語のスペルを覚えるときに、とても役立ちます。
他にも、silentが含まれる英単語はたくさんありますよ。
教えてもらうよりも、自分でも調べて、気づくことが出来る方が、ずーっと習得までの近道になります。
まとめ


phonics(フォニックス)とは、英語学習の基礎中の基礎。
英語圏の子ども達が、年長さんから小学2年生ぐらいまでの間にかけて、習得する英語の発音のルールでした。
AからZまでの26文字のアルファベットの名前と発音の違いにまずは気づいていただけましたでしょうか?
AからZのフォニックスの音を復習したい方はこちらから What is Phonics?
AからZまでの26のフォニックスが理解できたら、次に2つのアルファベットがくっついた時に起こるフォニックスの5つの基本ルールをマスターしていきます。
【 5つの基本ルール 】
phonics(フォニックス)を習得すると、読み・書きだけでなく、学習指導要領にも取り入れられた、4技能(読み・書き・聞く・話す)も近道で身につけることが出来ます。
特に大人の方には、フォニックスを習得して、みんなが手に入れたい、「キレイな発音」を身につけてもらいたいです。



「発音いいね〜」って言われたいですよね?!
私も言われると、うれしいです!
そして、フォニックスを習得するためには、聞こえた音を再現する力が必要となるので、結果的には聞く力(リスニング力)も強化できるのです!
残念ながら、日本の英語教育では軽視されがちなフォニックス。
しかし、ローマ字や発音記号を学ぶより、フォニックスを勉強し、習得したほうが、結果的に英語力アップへの近道になります。
学校で教えてくれないのなら、自分で学ぶしかありません!
自分で学んでいく上で一つ、注意事項があります。
フォニックスの勉強を始めた人は、英語の発音をカタカナで書き込むことはやめましょう!
使っている参考書なども、出来るだけカタカナ表記のないものを選ぶことをオススメします!
書いてあっても、参考までにし、自分の耳で聞き取るクセをつけましょう。
それでは、今日からフォニックスの勉強を始めて、英語力アップを目指してくださいね。
フォニックスと一緒に、リスニング力身につけたい方はこちらの記事も参考にしていただけると嬉しいです。

