誰でも知っている英語のフレーズ、”Thank you.”
“Thank you.”には、“You’re welcome.”と返事をすることを、私たち日本人は学校で教わります。
You’re welcome.以外に何が良い返し方はないのかな?
そんな風に思ったことはありませんか?
私も”You’re welcome.”ばかりで、他に良い言い方はないのか?と自己嫌悪になったことが何度もあります。
“Thank you.”と言われても戸惑わないように。
“Thank you.”の返し方バリエーションを増やしましょう。
使えるフレーズが増えると、自信を持って“Thank you.”に返事ができるようになりますよ。
この記事を書いた人
当記事では、アメリカ在住歴12年でも、英語習得にかなり苦労した筆者が、ネイティブがリアルに使う”Thank you.”の返し方を15フレーズご紹介します!
特にすでに知っている”You’re welcome.”以外は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事を読むと…
☑️ 知っているフレーズが増える
☑️ 新しい「どういたしまして」を使いたくる
☑️ 外国人の“Thank you.”に返事をする準備が整う
外国人の“Thank you.”に、スムーズに、スマートに対応できるよう、使える”Thank you.”の返し方を増やしましょう。
【”Thank you.”の返し方】カジュアルなシチュエーション5選
日本語と同様、英語も自分と相手の立場や、場所、シチュエーションによって、カジュアルとフォーマルに使い分けをします。
まずはカジュアルなシチュエーションで使える、“Thank you.”の返し方をご紹介しましょう。
お友達や、親しい人の“Thank you.”には、どのように返事をしたら良いと思いますか?
“Thank you.”と言われたと、イメージしながら、読み進めていって下さいね。
それでは一つずつ、見ていきましょう♪
1. No problem.
◉ No problem.
大丈夫だよ。
お安いご用だよ。
心配しないで、大したことじゃないよ。という意味を含みます。
Thank you for helping me the other day.
(この間は手伝ってくれてありがとう。)
No problem.
(お安いご用だよ。)
2. Sure.
◉ Sure.
もちろん。
大丈夫だよ。
当たり前のことをしただけだよ。と言う意味合いを含みます。
”Sure."はお願いされたときなどにも使える便利な一言!
学校でも習いましたよね?
“Thank you”の返事としても使えるんですよ。
Can you pass me the salt?
(塩をとってもらえる?)
Here you go.
(どうぞ。)
Thank you.
(ありがとう。)
Sure.
(もちろん。)
“Sure.”をアレンジした、もう一つの“Thank you.”の返し方も一緒にご紹介しますね。
◉ Sure thing.
“Sure thing.”は、”Sure”と同じタイミングで使います。
アレンジしたい時に使いましょう。
3. Anytime.
◉ Anytime.
いつでも(お手伝いするよ)。
「いつでもどうぞ。」「いつでも頼りにしてね。」という意味を含みます。
具体的に「誰に」を示すために、”Anytime for you.”と使うネイティブもいますよ。
私自身ネイティブのお友達に“Anytime for you”と言われて、嬉しかったことを覚えています。
言われた方も嬉しいフレーズのが、“Anytime.”です。
Thank you for giving me a ride.
(送ってくれてありがとう。)
Anytime for you.
(いつでも言ってね。)
4. Of course
◉ Of course.
もちろん
Sureに似た意味。
「当たり前のことをしただけだよ。」という意味を含みます。
“Thank you.”の返事として、使えるなんて意外じゃないですか?
比較的、日本人の私たちも聞き慣れた、そして使いやすいフレーズ。
Thank you for coming to my birthday party!
(私の誕生日パーティーに来てくれてありがとう。)
Of course. Thank you for inviting me.
(もちろん。招待してくれてありがとう。)
5. It’s all good.
◉ It’s all good.
なんでもないよ。
かなりカジュアルな表現で、「いいよ、いいよ。オーケイ、オーケイ。」というニュアンスで使われます。
仲良しの友達など、特に親しい人に向けて使われる事が多いフレーズ。
ネイティブの使用率も高い、自然に言えるとネイティブも驚きのかっこよさです。
Thank you for carrying all these bags with me.
(私と一緒に、買い物袋を持ってくれてありがとう。)
It’s all good.
(いいよ、いいよ。)
ちなみに、”It’s all good.”は、“I’m sorry.”の返事にも使える便利なフレーズです。
次では、フォーマルな場面や、通りすがりの人の”Thank you.”への返し方を4つご紹介しますよ!
【”Thank you.”の返し方】フォーマルなシチュエーション4選
かしこまったシーンや、知らない人から言われた“Thank you.”の場合では、どのように返したら良いでしょうか?
ここでは、フォーマルなシチュエーションで使える“Thank you.”の返し方4選ご紹介します。
ちなみに、カジュアルなシチュエーションでも使えますので、参考にしてみて下さいね。
1. You’re welcome
◉ You’re welcome.
どういたしまして。
最も典型的な「どういたしまして」はやはり、“You’re welcome.”ですね。
間違っていませんので、自信を持って使いましょう。
学校で習い、なおかつ私たちが使えるフレーズです!
しかし、この基本中の基本の“You’re welcome.”が、レベルアップする方法があるのをご存じですか?
”You’re welcome.”を少しアレンジしただけで、グッとネイティブの表現に近づけますよ♪
難しいアレンジではないので、ぜひこの機会に使えるフレーズに加えちゃいましょう。
日本語では、「どういたしまして。」を強調することはあまりないですよね。控えめな文化なので……。
しかし、英語では強調した「どういたしまして。」の表現として、上記のフレーズを使います。
上記のように、veryやmost、more thanを使って強調したフレーズに変身しますよ!
私自身も、“You’re welcome.”よりも、“You’re very welcome.”などを使うことの方が多いです。
Thank you for giving me this opportunity to talk in front of the crowd.
(こんな大勢の前でお話しする機会を与えてくださり、ありがとうございます。)
You’re more than welcome.
(とんでもありません。)
2. My pleasure
◉ My pleasure.
力になれて嬉しいです。
“You’re welcome.”に次いで、頻繁に使う丁寧な言い方です。
「力になれて、嬉しい。」そんな気持ちを、相手に伝えることのできる「どういたしまして。」です。
Thank you so much for making time for me.
(私のために、時間を割いてくれてありがとうございます。)
My pleasure.
(力に慣れて嬉しいです。)
ちなみに、“My pleasure.”もアレンジが可能です。
◉ It’s my pleasure.
同じ意味で、”It’s my pleasure.”とも使いますよ。
実は元々は、”It’s my pleasure.”が短くなったフレーズが、ここでご紹介した”My pleasure.”です。
3. I’m glad to help.
◉ I’m glad to help.
お手伝いできて嬉しいです。
具体的なお手伝いに対しての“Thank you.”に最適のフレーズです。
Thank you for helping me with the new project.
(新しいプロジェクトについて手を貸してくれてありがとうございます。)
I’m glad to help.
(お手伝いができてよかったです。)
I’m glad to ~ は、使用頻度の高いフレーズ。
この形を覚えておくと、他にも嬉しい気持ちのときに使えますので、自分のものにしておきましょう!
4. It’s the least I could do.
◉ It’s the least I could do.
私には、それぐらいしか出来ませんよ〜。
最低限、それぐらいさせて下さい。
謙遜している意味を持つフレーズです。
実は、英語にもこの様に謙虚な意味を含むフレーズがあるなんて、少し意外じゃないですか?
謙遜することを「美徳」と考える根強い文化を持つ日本人の私たちも、新しい表現として取り入れやすいフレーズだと思います。
Thank you for helping me with the ceremony.
You have no idea you really saved me!
式典のお手伝いしてくれて本当にありがとうございました。
あなたには本当に助けられました。
It’s the least I could do.
私にはあれぐらいしかできませんから。
【”Thank you.”の返し方】「気にしないで」と伝えたいシチュエーション5選
日本語で「ありがとう。」と言われたとき、必ずしも「どういたしまして。」と返事をしないですよね。
「どういたしまして。」の代わりに、「気にしないで。」という時はありませんか?
もちろん、英語も例外ではありません。
そこで、さらにレベルアップするために、「気にしないで。」と伝えたいときのフレーズを5つをご紹介します。
もっと使えるフレーズを増やしたい方は、参考にしてみてくださいね。
1. Don’t mention it.
◉ Don’t mention it.
mention — 述べる・触れる
(お礼を言ってもらうほどのこと、してないよ。)気にしないで。
「そんなのふれないで。」「皆まで言うな。」といニュアンスを含みます。
フォーマルなシチュエーションよりは、カジュアルなシチュエーションで使用することが多いです。
親しい間柄の人や、仲良くなった人に対して使いましょう。
Thank you for these beautiful flowers.
とっても素敵なお花をありがとう。
Don’t mention it.
They are from my garden.
大したことじゃないのよ。
お庭で育てた花なんだから。
2. No worries.
◉ No worries.
心配しないで。(気にしないで。)
Don’t worry.の短縮した形です。
くだけた、カジュアルな表現ですが、頻繁に使うフレーズですので覚えておきましょう!
Thank you for taking me to work.
会社まで連れてきてくれてありがとう。
No worries.
気にしないで。
3. It’s nothing.
◉ It’s nothing.
なんてことないよ。
「大丈夫?」と聞かれたときにも使える便利なフレーズ、“It’s nothing.”
このように簡単で、使えるシチュエーションがいくつかあるフレーズは覚えておくと役に立ちから◎
簡単だけど、言えたらかっこいいと思いませんか?
Thank you for the dinner. It’s amazing.
ディナーを作ってくれてありがとう。とっても美味しいわ。
Oh, thank you. It’s nothing.
あら、ありがとう。なんてことないのよ。
4. That’s all right.
◉ That’s all right.
大丈夫だよ。
聞いたことがある人や、英語のテキストなどで見たことがある人も多いフレーズではないでしょうか?
しかし、”Thank you.”の返しとしても使えることを認識できている人は、意外と少ないのではないでしょうか。
Thank you for playing with my daughter.
娘と一緒に遊んでくれてありがとう。
That’s all right. Actually, I had fun playing with her.
大丈夫よ。私も楽しかったわ。
5. No big deal.
◉ No big deal.
big deal — 大したこと・一大事
big dealはネイティブが頻繁に使う熟語です。
気にしないで。(大したことないよ。)
文字通り、「大したことないよ。」を意味するフレーズ。
使えるとクールなフレーズですので、是非使えるようにしましょう。
Thank you for showing me around the school.
学校を案内してくれてありがとう。
It’s not big deal.
大したことじゃないから、気にしないで。
【番外編】”Thank you.”には、”Thank you.”で返えせる!
ここでは【番外編】として、裏ワザ的で、しかもめちゃくちゃ使える“Thank you.”の返し方をご紹介します!
これは絶対に使えるようになりたい表現ですので、しっかりCheckして下さいね。
◉ Thank you.
実は、”Thank you.”に対して、”Thank you .” と返せちゃうんです!
ありがとう。
いえいえ、こちらこそありがとう。
こんなシチュエーション、日本でも日常的ではないでしょうか?
これがイメージ出来れば、”Thank you.”に対して、”Thank you.”で返せちゃう理由が納得できると思います。
私自身も、とてもよく使う返し方で、本当に便利ですよ!
実際には、”Thank you.”の”YOU”を強調して返事をするのがポイントですよ。
まとめ
“Thank you.”と言う簡単な英語のフレーズですが、”Thank you.”の返し方は、“You’re welcome.”だけではありませんでした。
この記事では、15フレーズをご紹介しました。
これで外国人に”Thank you.”と言われても大丈夫です!
シチュエーションに応じて使えるフレーズを5つぐらい持っておくと、自身を持ってコミュニケーション出来るようになりますよ!
使えそうなフレーズを選んで、まずは勇気を出して使ってみましょう。
また実際に、自分の”Thank you.”にネイティブが上記の15フレーズをどのように返してくるかを観察するのも、おすすめ!
赤ちゃんと一緒で、マネることが意外と近道だから、観察したらマネて使ってみてくださいね。
ネイティブの”Thank you.”に自信を持って、返事をしてみましょう!
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